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2024

2024年度強化育成課長 小田泰輝

2024年度強化育成課長を務めさせていただいた4回生MF小田泰輝と申します。

まず初めに、日頃より京都産業大学男子ラクロス部を支えてくださっているOBOG、保護者、ラクロス関係者の皆様、ご支援、ご声援を賜りまして誠にありがとうございます。

今後ともご声援のほどよろしくお願いします。


自分の思っていることを文字にする、表現することが苦手で拙い文章になりましたが最後まで読んでいただけると幸いです。



入替戦に勝てなかった悔しさは引退して、今でもふと思い出してしまう。でも、最高の同期と大好き後輩、先輩、コーチ陣とラクロスができて充実した4年間だった。


私がラクロス部に入った経緯は、大学でもう一度何かのスポーツで熱くなりたかったからである。

新歓で出会ったラクロス部の魅力に惹かれて入部を決めた。先輩達のプレー、熱量に圧倒されて4年間打ち込むと決意した。


しかし2回生の6月、前十字靭帯断裂という大怪我をしてしまった。全治は8ヶ月と言われた。リーグ戦前でメンバーに入るのに必死だった矢先の怪我で一度はやめることも考えた。

でも、同期のひたむきにラクロスと向き合い、頭角を表す姿、リーグ戦で活躍する姿に心揺さぶられた。復帰する源になった。同じ怪我をしたりょうすけ、ずっと苦しい時声をかけてくれた先輩のかいさん、リハビリを支えてくれたあおい、おしゅんさんには感謝しかない。


怪我で学んだ事


1年間戦線離脱したが、どんなに苦しくても、松葉杖をついてでも練習に足を運び続けた。

自分のできるチームへのサポートに取り組んだ。自分がチームの戦力になり、チームを勝たせることはできないが、支えることはできる。悔しさを呑み込んで、自分のできることをやり続けた。

これはチームスポーツにとって大事な事だと感じた。足を運ぶ事で、チームのメンバーとのコミュニケーションが取れる。信頼を得られる。信頼関係がないとチームスポーツでは些細なプレーに影響する。復帰後、自分がチームに加わりプレーすることになっても支障をきたさないように努力した。


怪我をしてしまった選手は、どんなに苦しくても、グランドに足を運んでほしいと思う。怪我を活かしさらに強い選手になってほしい。


復帰後、フィジカルでは負けない体づくり、ラクロスを客観視し自分のプレーに活かすことを目標に取り組んだ。

苦しい1年間になったが、怪我から学ぶことも多くあった。




今年度を振り返ると、結果は2部2位、2部残留。


今年度はリーグ戦2連敗からスタートしてしまった。

リーグ戦第2戦、追手門学院に負けた後のチーム状態はひどかった。

誰かのせいにしてしまう。自分に矢印を向けられない。練習中も一球に対する甘さが目立つ。2連敗から改善の余地が見られず、このままだとリーグ戦勝つことのできないチーム状態であった。

そんな中でチーム状況の悪さを気づいてた4回生のメンバーは何人かいた。何かを変えなければいけない。このままでは終われない。4年間何のために努力してきたのか。

リーグ戦第3戦、公立大を終えた後、4回生の数名でミーティングをした。今のチーム状況について話し、お互いの思っていることをぶつけ合った。

僕たちの学年は一回生の頃から人を傷つけることを拒んでしまう学年だった。しかし、一部入れ替え戦に向けて、崖っぷちの状態でようやく皆が胸の内を明かした。

話した内容はまとまることはなかった。

しかし、4回生全員がチーム状況を理解し、アップからダウン整備までメリハリをつける、雰囲気を常に作り続けることを決め事とした。

道具を並べる、リアクションをする、当たり前のことから見直した。


後輩は先輩の姿を見てついてくると信じて。


リーグ戦第4戦、桃山戦あたりからチームは変わり始めた。


リーグ最終戦の関大戦。負ければ一部への入れ替え戦には進めない崖っぷちの状態だった。

ビハインドの場面もあり苦しい展開だったが、誰1人下を向くことなく、諦めず最後まで試合に挑むことができた。

結果は8-4で勝利。

関大戦に勝った時は、やってきたことが間違ってはいなかった。ミーティングを重ねリーグ戦期間にチームを立て直すことができ、最高の瞬間だった。


今年度の結果は、リーグ戦2位、2部残留。この結果は変わらない。

下のリーグから上のリーグに上がることの難しさは痛感した。

今年のチームは一部で通用する強さはなかった。結果が全て。


来年は、経験豊富な3回生を中心に隙のない一部に通用するチームづくりをしてほしい。

京産ラクロス部らしく、ノリと勢いのある最高の雰囲気を続けてほしい。


4年間振り返ると

1回生の時、3部降格(2部3部入れ替え戦負け)

2回生の時、3部残留(2部3部入れ替え戦負け)

3回生の時、2部自動昇格

4回生の時、2部残留(1部2部入れ替え戦負け)

という結果だった。


入替戦では一度も勝てなかった。

最後の最後詰めが甘かった。しかしこれが今の京都産業大学ラクロス部の現状だと思う。


人数が多い上にどこかで人任せにしてしまう。自分に矢印を向けられない。

誰かがやってくれる。

そういった場面が多々見られたと感じる。

勢いに乗れたらほんとに強いチーム。けど劣勢な時はほんとに立て直すことができない。

どんな時でも自分がチームを変える、引っ張っていくような人が増えると強いチームになると思う。

後輩達には試合だけでなく、練習中、チームで取り組む事に全員が自分事として取り組んで欲しいと思う。





とにかく後輩達に僕たちのプレーできなかった一部でプレーして欲しかった。堂々とプレーできる頭角を表してくる3回生、のびのびとラクロスと向き合う1.2回生に関西制覇への道をつなげたかった。ほんと申し訳ない。


入れ替え戦で負けたのも、一部に上がれなかったのも結果が全て。

最後笑って終われるように今の現役生には、本気で自分とチームに向き合い戦って欲しい。





育成担当へ

京産は学生コーチを作っていない。そのためプレーヤーが兼任してコーチをしなくては行けない。自分のプレー時間が割かれる、オフの日に一回生の指導をしないといけない時も多々ある。しんどいことも多いが、学ぶこともたくさんある。しんどい時は指導する選手の将来やトップチームで活躍する姿を想像してほしい。


自分の教えた選手が活躍する、成長することはやりがいでしかない。

人に教えることで、ラクロスを客観視できるしアウトプットもできる。自分のプレーに活かすこともできた。


育成課を3年間務め、後輩達のサマー、ウィンターステージの活躍が何より嬉しかった。一回生と真摯に向き合い、やりがいを感じてほしい。




最後に同期へ

ディフェンス陣、オフェンスが点取れなくて申し訳ない。最強で頼もしいディフェンス陣でした。

ノリと勢いが最高でした。毎日刺激と笑顔を

ありがとう。ほんとにみんなのおかげで毎日充実できました。

こんなに熱く本気になれた4年間は一生忘れません。

もう一度みんなでグランドで叫びたい。

熱くラクロスしたい。


ありがとう。

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