平素よりお世話になっております
ご家族の皆様、OBGの皆様、ならびに日頃よりご支援、ご声援くださっている関係者の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
京都産業大学男子ラクロス部ACでゴーリーを担当しております秋道と申します。2023年に引き続き2024年もゴーリーのコーチをさせていただきます。宜しくお願い致します。
今回blogのご挨拶として、コーチのメンバーもご挨拶として書かせていただきます。宜しくお願いいたします。
まず始めに簡単な自己紹介をさせていただきます。
秋道 泰佑
2002〜2006年 在籍
コートネーム: デカ
現役時のポジション: G
2005年度(12期)主将
学生時代の成績としては
2002 3部降格
2003 2部昇格
2004 1部昇格
2005 1部優勝、全日本選手権3位
と全てのステージを見てきた世代であります。
卒業後、2008年〜2010年までHCとして在籍。その後2020年よりゴーリーコーチとして再びチームに携わり現在に至ります。また現在OB会長代理としてOB会の活動もしております。
社会人クラブチームでも2016年まで現役として活動しており、また京産女子、立命館女子、同志社女子、選抜コーチ、小学生ラクロスの指導、オーストラリアチーム在籍など、ラクロスを通じて多くの方との出会い、経験をさせていただきました。
今、母校のコーチとして選手より沢山の経験と勉強をさせていただいております。
さて、書く内容はフリーでよいとのことで、コーチということもあり、「私の指導の信念」という面で少しお話をさせていただければと思います。失礼な発言、不適切な文面もあるかもしれませんが、私なりの考える価値観のもとに書かせていただきますので、ご理解いただけると幸いです。
私は常に選手たちに一つの軸をもって指導し続けてるものがあります。
それは、
「楽しさの追求」です。
この題目はただテンション上げて
はしゃぐことではなく、
一つひとつの物事に対して
「奥深さ」
に気づいてもらうということです。
見る視点が増えれば選択が増えます
選択が増えれば決断が増えます
決断が増えれば経験が増えます…
と、どんどん増え最終的には人生が豊かになる。
と考えています。
勝つこと以上にこだわっている理由としては、楽しめること以上に人を強くする意識はないからです。人生の成功者と言われる方々、プロフェッショナルの方々は皆、ここに軸があるのではないかと思います。
漫画でいうなら
ドラゴンボールの悟空のような存在でしょうか?笑
これは、ラクロスだけでなく人生の選択でも同じことが言えます。
勝負事において、勝ち負けはとても重要であり結果が全てであるとは理解しています。が、そこへ向かうルートは勝利への執念だけが全てではないと思っているからです。
人生の歩みの中で
幸せになりたいから「必死」にやってるとか、必死にやれと言われることがあると思います。言葉上普通に聞こえますが、漢字の通りの考え方をすると「必ず死ぬ」ですからね。死んでどうする?
と思うわけです。
漢字や熟語の生まれには必ず起源があります。武田鉄矢の金八先生なんかでも言ってましたね。
「人という字は人と人がよりそいあって出来てるんです」
なんて、実際は違うみたいですけどね。調べてみたら人を横から見た時に簡易的な姿で表した物みたいですよ。なので、人というのは単数であり複数から成り立ってるわけでない。
と、話は逸れましたが
選手には必死になるのではなく、そこに全力でやってほしいということです。嫌々やるくらいなら楽しめる材料を見つけて、そこに全力を注いだほうが成長に繋がるからです。
本当に楽しいと思ってることに対して目的や目標があるのに、それを中途半端にやる人などいません。バイト、ラクロス、選手たちの活動内容をよく聞きますが、掘り下げれば考えが安易であったり、そこに本人の決意の「軸」が感じられないことはよくあります。
バイトなんかの話で、学生はいかにサボるか、楽して稼げるか?などよくある会話が行き交うわけです。
その時間、目的に対して全力でやれば人より何倍もいい経験ができるのではないか?とよく問いかけます。
お金を稼ぐとは自分の時間価値の報酬であり、試合結果も然り。時間価値の見返りが栄光なのか、挫折なのか。それだけのこと。例え、それが優勝できなかったとしても本当に全力なら次の道へ進む栄養素になるはずなんです。
サボりたいなら、全力でサボれる方法を見いだせ。その上で結果に答えろ。中途半端にサボるのは人としての価値をさげるだけ。とよく言います。
余談ではありますが
私も優勝した時、特に個人として泣けるほど歓喜をしたわけでもなく、ただただ、みんなと大きな舞台でやれたことが楽しかったなという印象と、先輩方に恩返しができたなという喜び程度であった。
また全日本選手権で負けたとき、泣けるほど悔しいというものはなく、日本代表になるためにはもっと頑張らないといけないなと思った程度でした。チームとしてやることはやったので悔いはなかった。
という思いでしかありません。むしろ先輩の一部昇格した試合の時の方が号泣しておりました笑
楽しみ方、やり方はそれぞれですが、曖昧な楽しみ方に人を魅了する力などありません。全力でやってないことに対して人から応援してもらえることもありえません。
時間の使い方1つでも、
グランド内だけラクロスを必死にやって、アフターもたくさんやって努力の量を語る人より、
普段の生活から周りの人間観察をしたり、家にいるとき、テレビを見てる時などにクロスを触り、新しい発見を語れる人の方が
何倍も人としてもプレイヤーとしても成長します。
全力でやるとは体力を使い切ることではなく、行動に移す量と質なのではないかとさえ思っています。
日本代表選手は常に生活の中でもラクロスに繋がることを探しながら生活していると聞いたことがあります。
それだけ愛に満ち溢れているのだと思っています。
そこに満足というものはなく、常に欲求、探求心で満ちているからこそ、本当の高みへといける存在なんだと思っています。
楽しみ方をしり、それを楽しいと思えるならそれが成長の一歩。そして本当に楽しめる人は苦しい時にその先にある楽しいことを知っているから、踏ん張り前へ進める。
我々はラクロス部の活動を通じて全ての事柄に全力で楽しむために
・努力を語らず夢や目標を語れる人
であるべきである
・人の罵声より人の魅力を語れる人
であるべきである
・過去の話より、今の成長について
語れる人であるべきである
そして、これらの事柄をラクロスを通じて体現できる集団であるべきである。
そのために120%の力で楽しみかたを追求するべきだと考えています。
少なからずそんなチームはまだ関西にはないと思いますし、京産にはそんな存在として関西ラクロスを、日本ラクロスを共に盛り上げたいと思います。
その中で、私はゴーリーのメンバーだけでなく個別で選手、マネージャーに対しても楽しみ方を導いてあげれる存在でありたいと思っています。
そしてその語る夢の先にオリンピック選手、日本代表選手が輩出されることをモチベーションに全力で楽しみながら向き合いたいと思います。
いつしか、部員の誰もが語ることもなくなった夢の先ですが、ラクロスの最も魅力的要素の1つです。
大学から始めたスポーツでも日の丸を背負える可能性をもっているのは球技ではラクロスぐらいではないでしょうか?
それが選手、サポート、コーチどのカテゴリーかはわかりませんが、
京産から世界へ羽ばたける環境を共に作りましょう!