
先ずはじめに平素より
から始まる擦られ過ぎなテンプレ挨拶文は割愛します。
関係者の皆様には今年度のご報告と私なりの真心を込めたお礼の言葉を伝させて頂きました。
親愛なるTR城太郎との帰り道
ハンドルを握っている彼が他人のブログを読んだ感想を
ボソッとつぶやく
入部からの1年ごとの出来ごと、苦労話を全て書かんと
気ぃすまんのでしょうね。
まるで承認欲求強めの懐古録ですね…
と静かに毒を吐いていた。
さっそく、ぼやきながら2年振りに綴りたい
ではいく!
* * * * *
13年目
うだつの上がらない戦績を理由にヘッドコーチを自ら辞し
熱望の1部リーグ昇格を後進に託す。
そして誰の承認も得ず勝手に自らを監督に昇格させる笑 ※1
とはいえ1回生を受け持ったので毎週末アホみたいに
グラウンドへ行く生活は変わらず
基本動作、基礎技術の奥深さを1回生達から学ばせてもらい
自分自身の伸びシロをまだ感じる。
Aチームの指導をせず試合でも陣頭指揮をとることが
なくなったので
監督っぽいことを探してスタッフ業務に手をつけてみた。
去年まで十数人のスタッフでまわしていた多種多様の業務を
今年は5人でやる。
うち2人は1回生。ヒヨコどころかまだタマゴ。
どうやっても圧倒的なマンパワーの低下は否めない。
優先順位をつけてやれることをやるしかないな…
と妥協の道を模索していると
トレーナー業務の経験しかない激強ニワトリのスタッフリーダーが妥協を許してくれず
昨年までと業務量は変えず質を上げる!!
と言い出す。
今ならお値段そのまま増量中!
のようなお得感をまったく感じられるわけもなく…
全てが 'できている世界線' に向けて覚悟を持って進むしかない。
ヒヨコだろうがタマゴだろうが悩んだり、落ち込んでる暇はなくチームのためにと自分を奮い立たせる日々
そのくだりが気になる方は江崎のブログを読んでみて下さい。
おかげ様で今まで避けてきたアンタッチャブルな
女子スタッフ界隈に足を踏み入れることとなり
女ラクの男性コーチてこんなんの連続か…
と勝手な想像をする。
そんなこんなで
少しだけ距離を置く立場となり
これまで技術、戦術に偏りがちだった思考の中で
強いチーム、勝ちきれるチームとは
強い選手、成し遂げる選手とは
の起点を反芻することができたので
皆さんの気づき、見つめ直しに繋がればと思う。
* * * * *
関西学生リーグ戦 男子決勝
2017年以来の関西制覇を大阪大学が成し遂げるのか
ここ数年、不振に喘いだ京都大学が再起し王者奪還するのか
11月1日、秋晴れのたけびしスタジアム京都は期待や緊張
様々な感情が入り混じった空気が漂っているように感じた。
5-4の1点差で京都大学が勝利を収める。
両校ともに賢さを感じる攻防が随所に繰り広げられ
レベルの高い試合内容だったと個人的には久しぶりに満足。
完成度が高いように見えた京都大学のラクロス
11月15日、全日本学生選手権 1回戦
4-5の1点差で岡山大学に敗北する。
全学「2校」出場
関西地区男子学生達の切望は今年も叶うことはなかった。
今シーズンは1点差、同点の試合が多かったように感じる。
特におまえのとこな!
という声が聞こえてくるのはさておき
気になったので1点差と同点の試合がどれぐらいあったのか
マクドのコーヒー片手に過去の星取表をながめてみた。
2025年
1部リーグ:9試合
2部リーグ:9試合
3部リーグ:1試合
1部、2部の全42試合の42%が1点差と同点
2024年
1部リーグ:3試合
2部リーグ:5試合
3部リーグ:0試合
1部、2部の全42試合の19%が1点差と同点
2023年
1部リーグ:8試合
2部リーグ:6試合
3部リーグ:1試合
1部、2部の全42試合の33%が1点差と同点
ふ~ん、そうやったんか…
応援してくれる人達の悲願を背負い1部昇格戦に挑んだ
2部リーグ上位3校(近畿大、工繊大、甲南大)
ガッツでは崩せない壁の厚さにその牙は折られ
炎を纏った翼では越えられない高さに空を仰ぎ見る。
ここ数年は必ず何校かは入れ替わりがあったのだが、
1部リーグは同じ顔ぶれで来シーズンを迎えることになる。
1点差、同点の試合が多かったこと
入れ替わりがなかったこと
因果関係があるような、ないような。
「あと1点でー」 「あの1点が…」
時には軽侮の念を抱きながら時には嘲笑混じりに
口にしているのを耳にすることもある。
全てのチームの全ての選手達が
懸命に練習に励み、帰宅中、帰宅後すぐに動画を見て内省し
翌日の練習に備える。
夜中の壁に向かうルーティンを欠かさず。
睡眠時間を削ってスカウティング資料を作り、MTGを行う。
練習以外の生活をもラクロスのことを考え、行動する。
スタッフ達の篤実なサポートが作り上げた環境のおかげで
それらができたということを忘れてはならない。
膨大な時間と熱量と質量が積み重ねられた
”その1点”
それらの積み重ねが他者より上回っていたのかと自問し
上回っていたと確信している者だけが口にできる言葉なのだ。
最終戦の試合終了後、
主将達がスタンドに向かって思いを語る情景。
シーズンが始まる時に掲げた目標が
優勝だろうと上位リーグ昇格だろうと残留だろうと
その結果のいかんに関わらず駆けつけてくれた
観客へ謝意を伝え、後輩達へ望みを託す。
涙腺が緩くなってきたせいか涙なしでは見れないT_T
新人戦も終わり全ての大学が本格的に来シーズンに向けて
動き始めている。
新しい幹部陣、3回生は
4回生がいなくなったグラウンドに立ち
重圧からの解放と時々、うら寂しさを感じながら
「おれ達の代はー」
とか言いながら息巻いてる頃だろう。
勘違いするな、
この先の1年、好き勝手にすることを許されたわけじゃない。
今やほとんどのチームが30年以上の歴史を繋いできている。
その 'たった1年' を意思決定をする立場となり
脈々と受け継がれてきたOBG、家族、大学関係者、友人の
思い 期待 望み 願い を託されたのだ。
現状維持は後退であり変化こそが成長
ただし何かを変えるのであれば
信念と覚悟を持たないと自己顕示欲を満たすだけで
後輩達が受け継ぐことはない。
かつて諸先輩たちが見せてくれた
歓喜した1点
満悦した1プレー
悲嘆した1点
後悔した1プレー
それらは応援してくれた人達、観客達の
何らかの感情を動かしただろう。
それが正の感情であろうと負の感情であろうと
共感してもらえる人が多いほど
勝つべきチームになるのだ
と身を持って教えてくれたはず。
過去の自分、現在の自分、そう遠くない未来の自分を
思い浮かべて欲しい
https://vt.tiktok.com/ZSfhm5YJr/
肺腑を貫く言葉が並んでいる。
ラクロスに懸ける時間、熱量、質量を凌駕しろ
誰よりも。
未来へ託す ”その1点” を作り出せ
思い描く世界線は
思った通りにはならないが、やった通りにはなる。

* * * * *
4回生へ
他校の指導者達のように愛に溢れるメッセージはないので
期待しないで欲しい。
リーグ戦終盤は
早く引退したい、終わりたいと言ってたけど
たとえ下位リーグとの入替え戦であっても
最後におまえ達の滾る姿を見たかったです。
気遣いですらハラスメントになりがちなご時世、
本気でおまえ達のことを思って叱ってくれる人は
少なくなるだろう。
失敗したり、挫けそうになった時は
幾度となくコーチ達から言われていた
「なんしてんねん!!」
と自分に投げかけてみてくれ
きっと一歩踏み出せるはず。
* * * * *
1回生コーチとして
練習試合、サマーステージ、一度も勝つ喜びを知らないまま ※2
京都工芸繊維大学とチームを組んで挑んだウインターステージ。
〈全試合を1点差で勝ち進み決勝戦を1点差で負けた余話〉
〈"その1点"を作り出す起点となったもの〉
〈そんな彼らへの愛に溢れるメッセージ〉
を最後に綴りたい
が、
ここまで読み進みてくれた人はそろそろ飽きてきた頃だと思うので続きは彼らが引退する3年後の今頃に綴ればと思う、
懐古録のように…。
我々思う、故に我の強さあり
安里 隆裕
※1 大学へは届出済みです。
※2 誇張なし、事実です。


