
ご家族の皆様、OBGの皆様、そして日頃よりご声援・ご支援をくださっている関係者の皆様。
いつも京都産業大学ラクロス部への温かいご声援、誠にありがとうございます。
今年度よりヘッドコーチを務めております、2015年卒の羽尻です。
リーグ戦を終えてから、約2か月が経ちました。
今シーズンの結果は、2勝2敗2分け。
目標としていた入替戦に進むことはできず、悔しさの残るシーズンとなりました。
振り返ってみると、コーチとして反省すべき点ばかりが思い浮かびます。
あと1点に泣く試合が多く、2部リーグの中で均衡した試合内容にとどまってしまいました。
2部リーグの対戦相手との試合で均衡していては、入替戦での1部チームとの試合は勝つことはできません。チームとしてさらなる成長が必要だったと感じています。
目標として掲げていた1部昇格を実現するためには、まだまだ力不足でした。
抽象的な表現にはなりますが、今シーズンのチームとしての反省点は大きく以下の2点です。
• チームとして技術面の完成度が高まる時期が遅かったこと
• ポジション間・回生間で、高いレベルのコミュニケーションを取り切れなかったこと
この2点は一見別の課題のように見えますが、実際には相互に作用し合う、非常に密接な関係にあるものだと考えています。
私個人としては、
• 技術面の完成度を高めるための指導を十分に行えなかったこと、また学生同士が高め合う仕組みを作れなかったこと
• 「得点を取る」「失点を防ぐ」ための戦術について、より多くの引き出しを持つべきだったこと
• 京都産業大学ラクロス部が大切にすべき文化を、明確に言語化しきれなかったこと
これらを大きな反省点として捉えています。
正直なところ、京都産業大学が再び1部リーグで上位校と互角に戦っていくためには、まだ距離があるとも感じました。
しかし一方で、今シーズンの反省点を一つひとつクリアにしていくことができれば、それは決して不可能なことではないとも思っています。
現在チームに残っている1〜3回生は、人数こそ多くはありませんが、非常に良い粒ぞろいです。
特に3回生は、「何かをやってくれる代」だと感じています。
一見クールに見える世代ですが、内に秘めた闘志を持ち、ラクロスに真摯に向き合える選手たちです。
今後は、時に仲間同士で叱咤激励し合いながら、より強いチームを作っていってくれることを期待しています。
2回生は、選手として優秀なメンバーが多く、今シーズンのリーグ戦を通して大きく成長しました。
気がつけば、チームの中心を担う存在になっていた選手も少なくありません。
1回生は、京都産業大学としても久しぶりとなるウィンターカップ準優勝を果たし、入部して間もない中で京産の歴史に名を残してくれました。
来シーズンに向けては、京産ラクロス部としての組織の在り方を改めて見直し、
文化の醸成やコミュニケーションのあり方を重視しながら、入替戦で1部校に勝てるチームづくりを進めていきます。
少し寂しい話にはなりますが、これまで長年にわたり学生を指導してくれたDFコーチの井口が、今シーズンをもって京産を離れることになりました。
彼自身の指導者としてのステップアップを見据えた決断であり、残されたコーチ陣としても、感謝の気持ちを込めて背中を押すことにしました。
それに伴い、コーチ陣の体制についても現在再検討を進めており、新たなコーチを迎える予定です。
今シーズンは悔しい結果となりましたが、この厳しいリーグ戦の中でも、4回生は決して投げ出すことなく、最後までやり切ってくれました。
今の4回生は、私が京都産業大学で1回生コーチを始めた当時の1回生であり、そして私がヘッドコーチを務めた最初の4回生でもあります。
コーチとしての拙い部分を最も多く見せてしまった世代だと思っています。
リーグ戦で目標を達成することはできませんでしたが、社会人になってからもラクロスを続けるメンバーがいることを、非常に嬉しく思います。
彼らがこれまで積み重ねてきた努力は決して無駄にはならず、後輩たちがその想いを引き継ぎ、これからも戦い続けていきます。
4回生はOBとなっても、時々グラウンドに足を運び、顔を見せてもらえたら嬉しいです。
2026年シーズンに向けた新チームは、すでに始動しています。
2025年シーズンのこの教訓を胸に、1部昇格を必ず実現してまいります。
今後とも、京都産業大学ラクロス部への変わらぬご支援・ご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。


