初めに、京都産業大学体育会男子ラクロス部の活動を日頃からご支援、ご声援してくださっているすべての方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございます。
2022年度京都産業大学体育会男子ラクロス部のTRリーダーを務めさせていただくことになりました、
新4回生の上田琴音と申します。よろしくお願いいたします。
尊敬する先輩についていくことに必死で、気づけば私は最上級生になっていました。最上級生としての責任と緊張感で日々考えさせられることばかりです。
私の今年の目標は、「伝えること」です。
私は常々、人に何かを伝えることを苦手としてきました。後輩の私が先輩に言ったところで聞いてもらえるのだろうか、専門のトレーナーではなくただの学生トレーナーの私が伝えて聞いてもらえるのだろうか、そう思うとなかなか選手に思ったこともあまり伝えることができず、逃げてきました。
しかし、チームが強くなるためには、勝つためにはTRとして「伝えること」は絶対必要だと思いました。
スポーツで勝つためには、技術はもちろん大切ですがまず第一に、怪我をしにくい身体が必要です。どんなに上手な選手でも、どんなにラクロスが好きでも、どんなにラクロスをしたくても、怪我をしてしまったらできません。怪我を治す時間は決して短くありません。ちゃんと動かせるようになるまでの時間、動かせるようになっても前と同じようにラクロスができるように戻すまでの時間はとても長いです。
その1分1秒が怪我をしていなければ練習に費やせるはずの時間です。アップ、ダウンをきちんとしていれば、筋力をもっとつけていれば、普段からケアをしていれば、このような防ぐことのできる怪我はしてはなりません。
そのために、トレーナーは普段のアップ、ダウン、トレーニングから選手に声をかけ、できていなければ正しいやり方を伝えなければなりません。
そして、伝えるためには知識も必要です。知識がなければ、何ができていないかもわからず、正しいことを伝えることができません。そのためにたくさん勉強します。怪我の対応、テーピング、栄養学、ストレッチ、トレーニングなどきりがありません。私たちはプロのトレーナーでもなく、医者でもないので、知らないことは数多くあります。だから、たくさんの人の話を聞くことが大切だと思っています。
たくさんの人の話を聞くと新しい考え方ややり方を知ることができます。コーチ陣、プロのトレーナーの話やチーフトレーナーの話、整体の先生の話、パーソナルトレーナーをされている方の話、みなさん考え方ややり方はそれぞれあり、どれも学ばさせていただいてます。そこから、京産にあった、一人一人の選手にあったメニューややり方を考えていくことが私たちにできることです。
しかし、どんなにトレーナーが伝えたとしても勝てません。やるのは選手本人です。一人一人が意識して、ストレッチをする。軸がぶれないように体幹をつける、筋力をつけるなど、できることはたくさんあります。みんなが一人ひとり意識して取り組めるようになって初めて勝つための土台が整うと思います。
私は、リーグ戦に全員が万全のコンディションで挑み最高のパフォーマンスができるようにしたいです。
そして笑って終わりたい、涙を流すなら嬉し涙がいいです。スタッフもチームの一員です。勝ちたいです。私たち自身も勝ちたいから、勝つための絶対条件である選手が最高の状態でパフォーマンスできるようにサポートします。
3年後1部で戦うのなら、今年2部昇格するなら、まずストレッチやトレーニングへの意識を一人一人が高めなければいけないと思っています。勝つための絶対条件です。トレーナーもそのために、一人一人が責任もって活動します。
できないこと、わからないことがあるなら、もっと周りを頼ればいいと思っています。わからないことは恥ずかしいことではありません。トレーニング、ストレッチの仕方がわからないなら、トレーナーに聞いてください。一緒に考えます。みんなには、怪我せず試合で最高のプレーをしてほしいです。それでも、ラクロスに怪我はつきものです。怪我をしてしまったら、早く復帰できるように、サポートします。頑張ろう!
選手の身体は一人ひとり違います。その分トレーニング方法やアプローチの仕方もあります。トレーナーのみんなも分からないことがあれば聞く、そして勉強して、やってみて、京産にあった形を一緒に見つけていきましょう。学んだことは伝えることで、選手の誰かのためになることもたくさんあります。トレーナーもチームプレーで頑張っていこう!
ラクロスをする上で絶対に必要な身体づくりへの意識を一人一人が変えれば、何かが変わると信じています。
3年後その先まで見据えて、一緒に頑張りましょう。
京都産業大学男子ラクロス部には、スタッフが18人います。そして、私たちトレーナーは8人います。8人いればできることの幅は広がります。スタッフでも、試合に出ないからこそ気づけること、必ずあります。いろんな視点から考えて、みんなで最高のスタッフチームをつくっていきます!
最後になりますが、今後とも京都産業大学体育会男子ラクロス部へのご支援、ご声援いただけますようお願いいたします。
次は、愛するたくむお願いします!